HDRイメージの作成

使用した機能:

  • 露出合成を使用してHDR作成
  • トーン マッピングを使用してHDR作成

依然として、人間の目はカメラの光センサーよりも優れています。とりわけ、人間の目は、カメラより広範囲なダイナミックレンジに対応できます。ここれは問題ともなりますが、HDRというトリックを使えば、現実に逆らうことができます。
HDRとは、High Dynamic Rangeの頭文字から来ています。

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HDRが際立つのは、非常に明るい部分と非常に暗い部分が共存する画像があり、両方の部分でディテールを際立たせたいという時です。たとえば、晴れた日のビーチやビーチパラソルの下で撮った写真が挙げられるかもしれません。通常、ビーチの明るい部分とお店の暗い部分の両方でディテールを維持したままで撮影することはできません。店内のインテリアもはっきり見える一方で真ん中に白い点(ビーチ)という画像かビーチのディテールがしっかり表示される一方で店内は完全に真っ暗な画像のどちらかを選ばなければならないでしょう。

HDRは、カメラのセンサーでとらえられる以上のコントラスト(ダイナミック レンジ)を画像に与えることができます。見た目のよいHDRを作り出せるのは、この機能のおかげなのです。

処理前と処理後を比較

Zoner Photo Studio でHDRの作業を行う方法は2つあります。一方は、さまざまな露出レベルで撮影した同じ風景の画像を2-3枚使用します。もう一方は、1枚または非常に多くの画像を使用します。

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露出のみが異なる画像を複数枚撮影するには、三脚を使用することをお勧めします。Zoner が自動的に画像を揃えてくれますが、遠近感(距離感)の微妙な変化でさえHDR処理に影響を与え、思い通りの結果にならないことがあります。

撮影時には、カメラのブラケット機能を有効にします。それにより、カメラは、露出値を自動的に少しずつずらして、複数枚の微妙に異なる写真を撮影します。しかし、撮影を終えてその場を去る前に、カメラ上で問題ないかを必ず確認してください。三脚やブラケット機能を使用したとしても、動く人や雲などにより、ゴーストが生じてしまうことがあります。

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これらのソース画像をZoner の[露出合成を使用してHDR作成...]機能を使って結合しましょう。プログラムはそれぞれの画像を確認し、ディテールレベルのよい部分を探し、それら異なる露出のそれぞれの部分を一つの画像にまとめます。このことを考えると、[露出合成を使用してHDR作成...]機能には、最低でも2枚のソース画像が必要だといえます。しかし、正しい露出のもの、わずかに露出不足のもの、わずかに露出過度のものの3枚があれば完璧です。

マネージャーの[作成] メニューの [露出合成を使用してHDR作成…]を選択して、ソース画像を指定します。


その後、Zoner は、画像のEXIFデータを使用して、どの画像が露出不足、露出過度、中間かを判断します。画像のEXIFデータが十分でない、または全くない場合は、手動で設定できます。そして、画像を揃えます。HDR設定段階のウィンドウが表示されます。

最初の3つのスライダーはHDRの印象、最後のスライダーは強度を設定します。手始めに使用する値として、100、50、50、そして強度は好みに合わせて設定できます。この設定を光と影の両方の領域に使用します。使い始める前に、もしくは使い始めた早い段階で、スライダーの効果を把握するためにスラーダーをいじってみる時間も必要です。初心者がやってしまうよくある失敗として、ついついHDRの効果を適用過ぎてしまい、最終結果が写真のアルバムというより塗り絵の本にありそうな画像になってしまうということに注意してください。

HDR画像の編集において、適度な処理結果と信憑性に欠ける画像との間にはわずかな差しかありません。後者については、HDRの作業の最初に強度を100に引き上げてみるとわかるでしょう。

満足行く結果になったら、画像をエディターで開いてさらに編集するか、直接保存します。

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高ダイナミックレンジ画像の作業を行うもう一つの方法は、トーンマッピングです。トーンマッピングは、[作成]メニューの [トーン マッピングを使用してHDR作成…] からアクセスします。露出結合とは異なり、入力画像の数には制限がありません(1枚から無限まで何枚でも可能)。EXIF露出データが絶対に必要です。

この技術は、より広範囲な設定が可能ですが、 明るさコントラスト ではとりわけそうだといえます。簡単に言うと、最初の3つの設定は効果の強度、他の設定は画像の色合いに関するものです。それぞれの画像にあった設定が必要ですが、本格的に設定を行う前に、どんな効果があるのかを色々試してみるとよいでしょう。

トーンマッピングは、露出の結合の場合よりも、過度な処理画像(塗り絵)に入ってしまうリスクが高いです。


本チュートリアルで紹介している機能等

  • HDRを使用して、画像の最も暗い部分と最も明るい部分の両方のディテールを引き出す方法
  • HDRのソース画像の作成方法
  • HDR画像を作成する2つの方法